総合病院で看護師をしている筆者のnanacoです。
新人看護師さんは少しずつ仕事に慣れ、できることも増え、いろいろなことが自立してきている時期ですよね。
あの子はどんどん自立しているのに私はまだできないことばかり。
勉強頑張っているのになかなか実践ではできなくなっちゃう。
と思っていませんか?
そこで今回は、新人教育を何度か担当してきた筆者が、新人指導からの目線で、成長できている新人とそうでない新人の違いをご紹介します。
成長できるかできないかの違い
- メモを取るか取らないか
- 先輩の意見を否定するかしないか
- ストレス解消できるかできないか
- 自分の状況を説明できるかできないか
- 先輩へ声をかけるタイミングが分かるか分からないか
- 世渡り上手がどうか
成長できる新人とできない新人の違いを1つずつ解説します。
メモを取るか取らないか
まず先輩に言われたことや初めて学ぶことのメモを取ることは必須です。
先輩からすると、メモをとることで、積極的に学ぼうとしているように見られます。
逆にメモを取らずに同じことを繰り返し質問されると、忙しい時は特に
何回同じこと聞くの?前も言ったよね。
とパワハラのようなことも言いたくなってしまいます。
ただ、闇雲にメモをしていては、どこにメモをしたのか分からなくなってしまうため、メモするためのノートと、それらを見やすく付箋などで項目ごとにまとめたノートを作ると良いかもしれません。
新人の時は筆者もノートを持ち運んですぐに確認し、自信をもって患者さんと関われるようにしました。
先輩の意見を否定するかしないか
先輩から言われたことに対し、口癖のように
でも・・。
だって・・。
と否定ばかり言っている人は成長しない傾向にあります。
人の意見を否定してしまう人は、自分の考えが正しいと思っており、他者からの意見を参考にして成長できません。
全ての先輩が正しいとは言いませんが、少なくとも指導している先輩は看護師として自分より長く働いており、その経験からよりよい方法を指導しているため、柔軟な頭で吸収し、いろんな方法を試してみるとよいでしょう。
また、先輩自身も指導中の新人からアドバイスを否定されると
忙しい時間を割いて指導をしているのに全く聞く耳を持たないな。
と感じ、今後、指導をする意欲がなくなってしまいます。
ストレス解消法できるかできないか
ストレスをため込んでいては、気力が低下して、勉強も頭に入りません。
ストレスをため込んで元気のない新人看護師さんは
疲れたな。
先輩に怒られたくないな。
などと、考えが自分に向いてしまい、患者さんを中心にしっかりと考えることができなくなってしまいます。
たくさん、覚えたり勉強したりすることがありますが、しっかりと休んで友達と遊んだり、家族や友人、パートナーに甘える時間を作ることをオススメします。
筆者は仕事の後にその日の勉強を済ませて、休日は仕事のことを考えずに遊ぶようにしてストレスを発散していました。
自分の状況を説明できるかできないか
その日に指導している先輩は直接新人指導に関わっている人ばかりではなく、新人一人一人、どこまで分かっていて、どこまで任せて良いのか把握しきれません。
〇〇は以前、見学を行ったので、本日は実施したいです。
と自分のできることとできないことを明確にして先輩に伝えることは、自分の自立を促すためにはとても有効な手段です。
すでに自立していたり見学をした技術で不安があれば、
分かりません。まだ不安です。
と言ってもOKです。
むしろ、分からないままやるとミスにつながってしまいますので辞めましょう。
分からないことを先輩に伝えるときに
〇〇はやったことがありますが、
のところうを以前失敗してしまったので、できれば一緒にそこを確認してほしいです。と具体的に提案できるとさらによいでしょう。
先輩へ声をかけるタイミングが分かるか分からないか
先輩が忙しくて声をかけるタイミングがつかめないとき、聞きたくても聞けないことありますよね。
自分の技術の自立のために見てほしいことがあっても、声がかけられなかったり、先輩に後から
何をしているのか分からなかった。
報連相ができていないよ。
なんて言われてしまうことも。
まずは、その要件の緊急度と、先輩が現在行っていることの緊急度を考えましょう。
もちろん、先輩が患者さんの急変や時間指定の手術の準備をいているときに声をかけても取り合ってもらえません。
逆に、自分も患者さんの状態がおかしいときにすぐに伝えなければいけないこともあると思います。
そんな時はながながと内容を話し始めるのではなく
急ぎで伝えたいことがあります。
とまず前置きで緊急度を知らせるようにしましょう。
自分の用事が緊急性のないものであれば
相談があるのですがお時間よろしいでしょうか。
先程の検温した〇〇さんの報告をしたいのですが、今よろしいでしょうか。
などと相手の状態を確認する声かけをしましょう。
新人看護師で1つのことをしたら、すぐに報告する人もいますが、仕事に慣れてきたら、先のことを見越して
〇〇さんの点滴交換とついでに
さんの清拭、その間に さんの検査が呼ばれたら対応します。と一度にまとめてやることを伝達してもいいかもしれません。
世渡り上手がどうか
先輩は怖いし、先輩同士で新人のことを何か話しているし、むしろ敵だと感じてしまうこともあると思います。
そんなとき、学生時代なら嫌な人は避けて仲良しメンバーで集まっていればよかったですが、社会人はそれは通用しません。
これからも仕事で、関わりを持ち、長く付き合っていかなければいけない存在です。
そこで大切なのは世渡り上手になることです。
先輩も人間なので、かわいいと思える後輩には優しくしたり、もっといいアドバイスをしようと感じます。
ですので
〇〇先輩のアドバイス通りやってみたらうまくいきました。
◻◻先輩にしかこんなこと相談できなくて。
と先輩を頼ったり、先輩に感謝する声掛けを積極的にしましょう。
筆者の同期で、新人時代に一人だけ気に入られている同期がおり、その子は先輩への気遣いがとてもできる子でした。
まとめ
以上、成長できる新人かどうかの違いについてでした。
- メモをとり、重要項目はすぐに確認できるようにまとめる
- 先輩の意見を否定せず積極的に取り入れる
- ストレスをうまく発散する
- 自分の状況を先輩に口で説明する
- 先輩に声をかけるタイミングに気をつける
- 世渡り上手になる
新人看護師さんは以上のことを試してみて、看護師として成長していけるといいですね。
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