看護師のnanacoです。
看護師をしていると患者さんからのナースコールにほっこりしたり、助けられたり、逆に嫌な気持になったりすることがありますよね。
そこで、今回は嬉しいナースコールと嫌なナースコールについて、それぞれ紹介していきます。
嬉しいナースコール
- 点滴終わりました
- 検査が終わったので点滴お願いします
- おやすみなさい
- 先生がさっき来て〇〇と言われました
- 担当の〇〇さんに〇〇と伝えてください
- 薬がそろそろ無くなりそうです
- 血糖値は〇〇です
まずは嬉しかったり、助かったり、患者さんの発言にほっこりするナースコールについて解説していきます。
点滴終わりました
これはとても看護師からすると助かるナースコールです。
点滴は滴下を合わせて大体の終了時間のめどを立てていますが、患者さんの動きなどで滴下速度が変化したり、他の業務に気を取られて忘れていたりするので、ナースコールでお知らせしてくれると嬉しいです。
点滴が終了して時間がたつと逆血で固まってしまったりするので、本当に助かります。
検査が終わったので点滴お願いします
これもナイスナースコールです。
検査終了後に点滴を開始したかったり、検査中だけ点滴を外しているときは、患者さんがいつ部屋に戻ったのか分からずに困るので、ナースコールをしてもらえるととても助かります。
おやすみなさい
患者さんからナースコールがあり
何か用事があるのかな?
という気持でコールに対応するので、患者さんからあいさつのナースコールがあると気が抜けるのと、わざわざあいさつをしてくれたことに対しほっこりとした気持になります。
先生がさっき来て〇〇と言われました
医師は看護師に何も言わずに直接患者さんとやり取りをしていることがあり、医師が何をしているのか全く分からずに困ることも多いです。
そんなときに、急に決まった退院や追加の薬について、患者さんが教えてくれると医師からの指示にも気づきやすく助かります。
患者さんから直接医師に質問して問題解決もしてくれるとより助かります。
医師に看護師からは聞きにくいことありますよね。
担当の〇〇さんに〇〇と伝えてください
これは担当者を患者さんが把握していて、名指しで看護師に伝えてくれるところがとても確かるポイントです。
看護師はチームに何個か分かれて看護をしているので、その患者さんの担当者が誰なのか、探す手間が省けるので、ナイスなナースコールと言えます。
担当者を探すのはとても面倒ですよね。
薬がそろそろ無くなりそうです
内服を自己管理している患者さんの残数については把握しにくい部分があります。
ですので、看護師に内服の残数が少なくなっていることを伝えてもらえるととても助かります。
また、薬が急にないと言われても忙しい医師に処方の依頼をして処方をしてもらい、そこから薬が届くのを待たなければならず、患者さんから早めに教えてもらえるとすごく嬉しいです。
たまに、薬はなくても勝手に終了している患者さんもいるので、教えてもらえるとすごく助かりますよね。
血糖値は〇〇です
これは血糖値を自分で測定している方からのナースコールです。
血糖測定を自己管理できているだけでも助かりますが、看護師が訪室しなくて、いい時間に測定して教えてくれるととても助かります。
食事前は何かと忙しいので嬉しいです。
嫌なナースコール
- 転びました
- 点滴が取れました
- 温かいお茶入れてきて
- なんでもない
次に嫌なナースコールについて解説します。
転びました
これは最悪なナースコールです。
転んだことを教えてくれたことはありがたいのですが、患者さんが入院中に転んだ場合、例え若くてちょっとつまずいて転んだだけであっても、全ては看護師の責任となってしまいます。
転倒があると、頭を打ってないか、外傷や疼痛はないかの観察を頻回に行い、医師に診察依頼、必要に応じて検査への搬送などやらなければならないことがたくさんあります。
その後も、転倒リスクがなかったのかアセスメントをして、インシデントレポートを記載して振り返りを行います。
1人が転倒するととてもたくさんのことをしなければならず、もし大きなけがなどをしていた場合は医療事故となったり、家族に訴えられる可能性もあります。
転倒があった瞬間、残業が確定します。
点滴が取れました
このような患者さんからナースコールがあった場合、すぐに駆けつけます。
その患者さんが投与している薬剤には絶対に漏れてはいけないものがあったり、正しい量を投与する必要があるためです。
また、点滴の入っているところから取れた場合は出血の可能性もあるので、早急に対応する必要があります。
点滴やチューブなど管を患者さんが自分で抜いてしまった場合は転倒と同様に、看護師の責任となりインシデントレポートを書いたり、アセスメントをし直して必要な抑制の検討などを行う必要があります。
点滴の針が入りづらい患者さんの場合は再留置にも時間がかかるので、とてもつらいです。
温かいお茶入れてきて
自分で動けずに困っている患者さんの場合は仕方ありません。
しかし、自分で動けてお茶をとりにいったり、自販機にいける患者さんに言われると
自分でとりに行ってよ。
と思います。
看護師のことをウェイトレスや家政婦だと勘違いしている患者さんもおり
ちょっと肩が凝ったからマッサージして。
〇〇さんにメールの返信打っといて。
などと忙しいときに言われるとイライラしてしまいます。
なんでもない
ナースコールがなると患者さんが無言であっても、何かあったのではないかと部屋に見に行かなければなりません。
他の用事を中断させて訪室したのになんでもないと言われると
ナースコールをおもちゃにしないで。
と感じてしまいます。
何度もナースコールを連打したり、用もないのにコールを押さないでほしいものです。
まとめ
以上、看護師にとって嬉しいナースコールと嫌なナースコールについてでした。
- 治療に関するナースコールはとても助かる
- 高齢患者さんからのあいさつのナースコールはほっこりする
- 転倒や自己抜去のナースコールは最悪
患者さんの中には看護師が忙しそうだからとナースコールを気兼ねしてしまう方もいるかもしれませんが、無理をする必要は全くありませんので、必要時はしっかりとナースコールしましょう。
コメント