今SNSで話題の「お母さんヒス構文」をご存じでしょうか？
今、人気急上昇中のお笑い芸人さんのラランドのラジオのネタが元になっており、「お母さんヒス構文」とはお母さんが怒ったときに使う独特の言い回しのことを指します。
ヒスとはヒステリックの略ですね。
筆者のお母さんも、確かにそういうことを言うなと面白く拝見していました。
しかし、先日、夫と話していて自分の発言に
nanacoあれ？今のヒス構文ぽい言い回しだったな。
と感じたことがありました。
自分のお母さんが使っているもので自分とは無関係だと思っていたのに、まさか自分が「お母さんヒス構文」を使っていただなんて。
みなさんももしかしたら無意識のうちにヒス構文を使ってしまっているかもしれません。
今回はヒス構文について学びを深め、自分が無意識にヒス構文を作って、家族を嫌な気持ちにさせないようにしていきましょう。
「お母さんヒス構文」ってなに？
お母さんヒス構文とは、お母さんが論理を飛躍させたり、論点をすり替えヒステリックな語気を伴うことで、相手に罪悪感を抱かせる構文になっています。
この構文が使われるのは家庭内が多いです。
「お母さんヒス構文」には以下のルールがあります。
- 論理飛躍型
- 論点すり替え型
- 自己否定型
- 大胆結論型
- 大量連射型
論理飛躍型
家族の発言を拡大解釈することで論理を飛躍させて問い詰めていくという文法です。
一番ベーシックな文法です。
例えば、夕食を食べながらテレビを見ています。
テレビに写った有名店のハンバーグを見て、
子どもハンバーグ美味しそうだね。
といいます。
すると、お母さんは
お母さんじゃあもう食べなくていいわ。お母さんの作ったご飯はまずいってことね。もうこれからは夕食はセルフサービスでお願いします。
など飛躍した発言が特徴です。
論点すり替え型
いま話していることとは全く関係ない別の論点を持ってきて優位に立とうとする文法です。
勉強中に
子ども外の音がうるさいね。
といいます。
するとお母さんは
お母さんあんたが集中してないからじゃないの？あんた今、お母さんのこともうるさいと思っているでしょ？
と全く別の話を持ってくることが特徴です。
自己否定型
自身を過剰に否定することによって「そんなことないよ」を引き出そうとする文法です。
お母さんとバナナを一緒に食べている場面です。
もっとバナナが食べたかった子どもは
子どもお母さんのバナナ分けてほしい。
といいます。
すると、お母さんは
お母さんお母さんはバナナも食べちゃいけないんだ。それとも産後太りに対する嫌み？
と発言します。
「そんなことないよ」と言われることを待っているめんどくさい状況です。
大胆結論型
大胆な結論だったりとっぴな解決方法を示し議論を無理やり終了させる文法です。
論理飛躍型と似ていますが、大胆な結論を出したときはこちらに当てはまります。
娘がお母さんに怒られている場面です。
子どもお母さんキンキンした声で怒らないで。
といいます。
すると、お母さんは
お母さんあんたのために死ねばいい？それとも性転換？
と大胆でとんでもない結論になるのが特徴です。
大量連射型
とにかく大量の言葉を息継ぎもせず、浴びせかけることで相手にすきを与えない文法です。
一息でイントネーションもなくフラットにいうことがポイントです。
お母さんあいさつしないってことはお母さんのこと人間だと思ってないんでしょ。あいさつできない人は人間じゃないのでご飯あげません。犬や猫にまであげるご飯はありませんので。
といった具合に長文を早口で伝えるのが特徴です。
ヒス構文を無意識に使っていませか？
ここまでヒス構文の文法について学びましたが、ヒス構文を使うことで、周りの空気はピリっとして、張り詰めてしまいます。
また、そういう文法を使っている方も、否定的な発想にばかりなってしまいます。
でも、普段、夫婦の会話中に、似たような構文を使ったり、頭の中で解釈していませんか？
実例とともに確認していきましょう。
夫と夕食中。
妻はハンバーグとナスの煮浸しを作りました。
夫はナスの煮浸しを無言で食べ、その後でハンバーグを食べ
夫このハンバーグ美味しいね。
と妻に言いました。
しかし、妻は怒って
nanacoハンバーグを食べたときだけ、美味しいって言ったってことは、ナスの煮浸しは美味しくないってこと？じゃあもういい。夕食は明日からあなたが作って。
夫・・・。
これはヒス構文の論理飛躍型に当てはまります。
夫の発言や態度から、勝手にネカティブな考えを持ち出しています。
夫からしたら、そんな妻とは食事したくなくなりますよね。
また、言葉にしなくても「あれ？おいしくなかったのかな？」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか？
そういう考え方をしていると将来お母さんヒス構文を使ってしまう可能性があります。
夫は妻に今日の出来事を話している場面です。
夫今日さー、後輩が結婚するって聞いたんだけどさ、奥さん、後輩より10個も下らしいよ。
nanacoなに？あなたも若い人と結婚したかったっていうの？どうせ私はもうおばさんですよ。
こちらは自己否定型ですね。
「そんなことないよ。」と相手は言うしかありません。
夫は妻とただ楽しく会話したかっただけなのに、もうそんな妻とは会話したくないと思ってしまいます。
夫は食事を出してくれている場面です。
夫は箸を出すことをすっかり忘れていました。
nanaco私は手で食べろってこと？いいよ。お猿さんになって、動物園で生活するから。
夫ただ忘れただけなのに・・・。
こちらは大胆結論型ですね。
全く別の話を持ってきており、大胆ね結論を導き出しています。
この場合も会話が続かず、夫婦の空気は最悪です。
まとめ
以上、お母さんヒス構文の文法やヒス構文の使用例について解説しました。
- 「お母さんヒス構文」とはお母さんが怒ったときに使う独特の言い回しのこと
- ヒス構文の文法には論理飛躍型、論点すり替え型、自己否定型、大胆結論型、大量連射型がある
- ヒス構文を使うことで、周りの空気はビリっとして、張り詰めてしまう
筆者が思うに、妻がヒステリックを起こしてしまう原因は、普段から細かいイライラやストレスがたまってしまっているためだと考えられます。
しかし、ヒス構文を使われたほうは、空気が重くなり、嫌な気持ちになってしまいます。
ですので、イライラしていても、このような文法を使わないように注意しながら、夫婦のコニュニケーションをとっていけたらいいですね。
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