こんにちは。筆者の看護師をしているnanacoです。
私は、周りの看護師から
いつも穏やかで、よくイライラせずに働けるね。
と言われます。
でも、違うんです。
私も数年前まで仕事でイライラしっぱなしで本当にストレスをため込んでいました。
しかし、現在は自分の考え方や行動を変えるだけで、ストレスをあまりためずに仕事を続けることができています。
私自身がストレスをためないために実践したことをご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
看護師のストレスの原因
まずは看護師の抱えるストレスは何があるのでしょうか?
筆者は総合病院に勤務しており、その看護師の経験から看護師のストレス因子は何があるのか解説していきます。
- 人間関係
- モンスターペイシェント
- 肉体的疲労
- 多様な仕事内容
人間関係
近年、男性の看護師も増えていますが、まだまだ女性が多い社会です。
愚痴、陰口が横行しているのが現状です。
また、気が強く周囲にとても口調がきつく相手を責めるような言い方をする人や、自分がルールかのように態度が大きく口ばかり動かすお局なんかもいます。
特に、経験年数の浅い看護師や仕事の要領が悪い人は、そのような人の標的になりやすいです。
そういう人とも、業務上関わらなければならず、とてもストレスを感じます。
他にも、医師との関わりもとても大変です。
もちろん、優しく話の通じる医師もいますが、医師は基本的にプライドが高く、扱いが難しいです。
全くコニュニケーションが取れなかったり、看護師を完全に下に見た発言したり、無視をする医師もたくさん存在します。
モンスターペイシェント
モンスターペイシェントとは医療従事者や医療機関に理不尽なクレームをぶつけてくる患者のことです。
そういう人は一定数おり、対応注意者として扱われます。
モンスターペイシェントは常識は通じず、何をしても、怒ってきたり理不尽なクレームを入れてきたりするため、関わるたびに疲弊してしまいます。
そのような人とは極力関わりたくないのが本音ですが、何度も不必要にナースコールをしてくることが多く、1日に何度も訪室して関わる必要があります。
また、患者本人だけでなく、家族がクレーマーの場合もあり、そのような対応は、多忙な業務の妨げにもなってしまいます。
肉体的疲労
看護師は夜勤があり、夜勤明けはなんとも言えない独特のつらさがあります。
夜勤明けの怠さは夜勤をしている人にしか分からないつらさがありますよね。
また、1回の勤務で万歩計が1万歩を超えることはザラで、仕事終わりは足が疲れ切っています。
体格の大きな患者のオムツ交換や清潔ケア、車椅子に乗る介助なども腰に大きな負担をかけます。
多様な仕事内容
看護師の仕事は患者さんの命に関わることもあり、ミスの許されない責任の重い仕事です。
ミスをするとインシデントレポートを書き原因追求をするのですが、とても責められている気分ですし、自分のミスが上まで広まるため、看護師をやめたくなる瞬間でもあります。
また、看護師の仕事は他の職種の連携係や患者や家族の対応窓口など、何でも屋さんなところがあります。
さまざまな内容の事柄を優先順位を決めて、ミスをせずこなす必要があります。
それに加え、急な入院や手術、ナースコール対応など多重業務を並行して仕事をしなければならず、頭をフル回転させて働くため、気が張り詰めてしまい、とてもストレスを感じます。
通常の業務にだけでなく、委員会の仕事や自身のキャリアアップに関する課題などもあり、ストレスの原因となっています。
ストレスをためない考え方・行動
ストレスが大きくかかる看護師の仕事ですが、うまくストレスをため込まない考え方や行動の仕方があればいいですよね。
筆者が実際に行っているストレスをため込まない働き方について解説していきます。
- 愚痴を言う
- 実践するかどうかは相手次第
- 1時間ごとに水分補給やトイレ休憩をする
- ストレッチをする
- 完璧を目指さない
- 時間内に終わらせようとしない
- マツケンサンバを頭の中で流す
愚痴を言う
看護師は患者さんのことを大切にして、患者さんが怒っていても、その原因の考えて優しく関わる。
なんて、いつもいつも行うことは不可能です。
そんなことをしていては、自分がストレスで病んでしまいます。
ナースステーションに戻ってきて気の知れた看護師同士でたくさん愚痴をいいましょう。
実践するかどうかは相手次第
一緒に働いている看護師が自分の思い通りに動いていくれなかったり、患者さんに指導を行ったのに全く言うことを聞いてくれなかったり。
しかし、あなたはあなたのやるべきことをやるだけで大丈夫です。
その後でどうするかは相手次第なので、そこを考えても仕方がありません。
はっきり言って、後輩が成長しなくても困るのは後輩ですし、指導を守らずに困るのも患者自身です。
めぐり巡って、自分にも迷惑がかかるかもしれませんが、自分との関わりだけが相手のことを大きく左右することはないですし、仕方のないことだと思いましょう。
【馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることができない】ということわざが有名ですよね。筆者は教訓にしています。
1時間ごとに水分補給やトイレ休憩をする
これに関しては忙しくて無理なときもあります。
しかし、積極的に水分補給をしたり、深呼吸をしたり、意識して休憩を取りましょう。
働いていいるときは全神経を仕事に向けていますが、皆さんは仕事をしているために働いているわければありませんよね。
一番大切なのは、自分自身です。
ひと呼吸おいて、自分の体をいたわってあげましょう。
ストレッチをする
ストレッチは体を痛めないためにも、ストレスをためないためにも必要なことです。
腰が痛い場合は太ももの裏やお尻の筋肉が硬くなっているため、ユーチューブなどでストレッチ方法を検索して実践すると良いでしょう。
また、仕事中も肩に力が入り、呼吸が浅くなっていることもあります。
ナースコールで患者さんに呼ばれて向かう間や患者さんのトイレを待っている間でも構いませんので、肩を回してみたり、体を伸ばしたりしましょう。
筆者はエレベーターの待ち時間によくアキレス腱を伸ばしています。
完璧を目指さない
責任感の強い人は何事も完璧に、自分一人でやり切ろうとします。
もちろん、看護師はプロなので、そのようなプロ意識や責任感が大切です。
しかし、それではストレスをため込んでしまいますし、少しでもできなかったことがあると自分の評価を下げてしまいモチベーションも低下しまいます。
筆者はいつも「60点でいい。」「なんとかなる。」と思うようにしています。
完璧でなくても他の誰かが気付いてやってくれたり、多少のことは患者さんの命や治療には関係しません。
昔の自分よりは少しは成長していることに焦点を当てて、自分を認めてあげましょう。
時間内に終わらせようとしない
大変な業務から早く開放されて、早く帰りたいと思いますよね。
しかし、勤務時間に仕事を終わらせることに囚われすぎると、周りの看護師の仕事が遅いことや、患者さんが精神的に落ち込んでいるときに長時間看護師に気持ちを吐き出している場面など、全てが煩わしく感じてしまいます。
目的が帰ることになってしまうと、いい看護はできませんし、余計にイライラしてストレスをため込む原因になってしまいます。
時間内に終わらなければ、残業をして手当をもらえばいいですし、早く仕事が終わったスタッフに仕事を依頼すればOKです。
マツケンサンバを頭の中で流す
急に突拍子もないことを言っているようですが、これは筆者の中でストレスをためないために一番効果がありました。
皆さんはマツケンサンバをご存じでしょうか?
陽気なサンバのリズムが特徴の歌です。
理不尽な先輩やクレーマーの患者・家族から、何かを言われているときに脳内で再生しましょう。
すると、なぜか、相手に言われていることがどうでも良くなり、気持ちがとても楽になります。
ストレス解消方法
それでもストレスがたまってしまった場合はどうしたら良いのでしょうか?
- 話す、ノートに愚痴を書く
- 休憩をする
- お風呂につかる
- 程度な運動をする
- アロマ・ホットアイマスクを使用する
- 趣味を楽しむ
話す、ノートに愚痴を書く
女性は愚痴を話して共感してほしい、話を聞いてほしいと思っている人が多いのではないでしょうか?
医療の現場は独特なので、同じ医療者に愚痴ることで、より共感性がまし、ストレス解消になることが期待されます。
また、話し相手がいなくても、ノートに出来事や自分の気持ちを書くことで、自分の気持ちが整理され、イライラを落ち着かせることができます。
休息をする
とにかく寝る、休むことは大切です。
しかし、寝過ぎは、逆に罪悪感を抱いたり、さらに生活リズムを崩し精神的に落ち込む原因となってしまうため注意が必要です。
夜勤の翌日も朝には太陽の日差しを浴びるようにしましょう。
お風呂につかる
ぬるめの心地よい温度の湯船にゆっくりとつかるといいでしょう。
また、普段より特別なものにするために、入浴剤を使用したり、銭湯へ行きゆったりするのもオススメです。
筆者も大変な勤務があったときは岩盤浴と温泉に行ってストレスを解消しています。
適度な運動をする
適度な運動は全身の血行を良くしてくれて、気分転換になりストレス解消になります。
運動をすると適度な疲労感からよく眠れますし、ダイエットにもいいのでよいこと尽くしですね。
アロマ・ホットアイマスクを使用する
リラクゼーションの代表ですね。
ストレスがたまっているときは、自分で気付かない場合もありますので、積極的に自分をねぎらってあげましょう。
趣味を楽しむ
やはり、趣味の時間は人生を豊かにします。
仕事をしていると仕事が全てだと感じてしまうこともありますが、人生の優先順位が何であるのか再認識する大切な時間だと思います。
まとめ
以上、看護師のストレスコーピング方法について解説してきました。
- 看護師の仕事は多岐に渡り、身体的にも精神的にもストレスがたまりやすい
- ストレスをためないためには愚痴を行ったり、ストレッチや休憩をとったりする
- 相手に期待しすぎない、完璧を目指し過ぎないなど考え方を変えればストレスもたまらなくなる
- ストレス発散方法を積極的に試すことが大切
ストレスフルな看護師の仕事をうまく続けて行くためには、自分の考え方やストレスの対処が大切になります。
1つでも実践して、自分を大切にしてあげて、仕事と付き合っていけるといいですね。
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