看護師になることを目指している看護学生さんにとって、看護師になる前にどのようなものを準備すべきか、必需品は何か気になりますよね?
【看護師】【必要物品】って検索したけど、たくさん種類が出てくるし、何を買えばいいのかわからない。
そこで、看護師として働く筆者が実際に働いていて便利なもの、必要だと感じるものを使用頻度ごとに解説していきます。
使用頻度★★★
ここでは看護師として働く上で、必ず持ち運ばなければいけないものを紹介します。
- 聴診器
- タイマー付き電卓
- クリップボード
- ペン
- メモ用紙
- ハサミ
聴診器
聴診器は患者さんの呼吸の音を聴いたり、胃管チューブの音を確認するときに使用したり、必ず使用しますので準備しましょう。
看護学生のときから使用している聴診器があれば、買い直す必要はありません。
もし買い直したいと考えていても、聴診器は値段が高額ですし、どの程度の性能を求めるのかは実際に働いてみてから検討するとよいと思います。
また、施設によりますが、聴診器をまとめて保管することもあります。
聴診器は似たりよったりなので、すぐに自分の聴診器を見つけられるように、聴診器用のアクセサリーや小さいストラップを付けておくと便利です。
タイマー付き電卓
ナース用品を扱う通販でよく目にすると思います。
看護師にとって、時間通りに動くことは大切ですが、多重業務の中、他の用事をしているとすっかり大切な用事を忘れてしまうこともあります。
新人とときは特にタイマーを使って時間の管理をするのが有用だと思います。
また、タイマーだけでなく、電卓の機能もついているものがメジャーとなっています。
新人のときは、点滴の滴下の計算で多用しますので、持ち運んでいると便利です。
先輩たちは感覚で点滴の滴下を調整できるけど、私にはまだ難しくタイマーで計算して滴下を合わせています。
クリップボード
看護師はカルテから情報収集を行い、用紙に患者さんの病気についてメモしたり、スケジュールを書いたりします。
また、看護師の業務で意外と多いのが、検査や手術、入退院のときの同意書にサインをもらうことです。
クリップボードは多用な場面で使用しますので、必ず準備するとよい思います。
施設によってはクリップボードが準備されていることもあるかもしれませんが、新人の時は、業務とは別で、自分の技術を確認してもらうためのチェック用紙なども持ち運ばなければいけないため、個別で準備することをオススメします。
新人のときは技術を先輩に見てもらうときに手元にチェック表はあるとすぐに確認してもらえるのでよいです。
クリップボードには個人情報が分かる書類もはさみますので、ふたつ折りになり中身が見えないものがよいです。
また、持ち運ぶ際に必ずといっていいほど、下に落としますので、落としても壊れない素材の方がいいと思います。
ペン
ペンは自分のスケジュールを書いたり、患者さんにサインをもらったり、いろいろな場面で多用します。
ペンの種類ですが、書きやすい黒のボールペン、3色ボールペン、蛍光ペン、油性ペンを多様な種類が必要になります。
黒のボールペンは医師の急な指示をメモしたり、患者さんの観察結果をさっとメモするために使用しますので、インクの出やすい書きやすいノック式のペンを準備しましょう。
3色ボールペンは黒、赤、青があると便利です。
患者さんのスケジュールを書くときに、大切な項目の色を変えるのに使用したり、薬を飲む時間によって色を変えて記載したりと3色使用することが多いです。
蛍光ペンは患者さんへの説明で大切な部分にマークしたり、患者さんの一覧から自分の受け持ち患者に印を付けたりするのに使用します。
患者さんのスケジュールを管理するのに、色を付けすぎてよくわからなくなることもあるため、消える蛍光ペンもオススメです。
筆者も消える蛍光ペンを愛用してスケジュールなどをまとめています。
黒の油性ペンは点滴の時間を書いたり、患者さんへの説明で大きく太い文字を書いたりするときに使用します。
こちらはノック式でなく、キャップ付きのもので大丈夫です。
メモ用紙
新人のときは特に、メモすることが多く必需品です。
メモ用紙の大きさは白衣のポケットに入る大きさで、何度も出し入れするため表紙がプラスチックのような、しっかりとしたものがオススメです。
また、メモを走り書きするだけでは、後ですぐに見返すことができませんので、メモするようのメモ帳と、わかりやすく付箋などをはって項目ごとにまとめたメモ帳があると仕事の効率がアップします。
ちなみに付箋もプラスチックのような素材の折れないものがおすすめです。
ハサミ
紙を切るだけでなく、医療用のテープを切ったり、患者さんが身につけている患者認識バンドなどを切ることにも使います。
ですので、通常のハサミではなく、刃先の丸い看護師用のハサミを使用しましょう。
また、ハサミはポケットから落ちて患者さんに当たっては危険です。
ハサミは必ず白衣に固定できるようにバンジーストラップをつけるようにしましょう。
使用頻度★★☆
ここからは使用頻度はすこし落ちるけど、必要なものを紹介します。
施設によっては共用のものが準備されていることもありますので、働きだしてから準備することを検討してもよいかもしれません。
- 時計
- ペンライト
- 定規
時計
看護師にとって時間通り物事を進めることは大切です。
施設内に時計は設置されていると思いますが、すぐに時間を確認できるように時計を持ち運ぶと便利です。
一般的に腕にする時計がメジャーですが、看護師は手や手首を清潔に保つ必要がありますので、ナースウォッチという、白衣などにつけるタイプのものがオススメです。
また、時計の秒針で患者さんの呼吸や脈の回数を確認しますので、秒針のついた時計を選ぶようにしましょう。
ペンライト
ペンライトは瞳孔のサイズや対光反射を見たり、口や耳の中などを観察するとき使用します。
ペンライトの側面に瞳孔のサイズが書かれているのもを選ぶと、すぐに患者さんの瞳孔のサイズを比較でき便利です。
他にも、夜間の見回りのときにも使用します。
こちらも施設で準備されていたり、所属する科や施設によって使用頻度が異なりますので、実際に働きだしてから必要に応じて購入を検討してもよいと思います。
定規
自身のスケジュールの割り振りで使用する他、患者さんの観察を行うときに、チューブの固定が何センチなのか確認したり、患者さんにできた褥瘡などのサイズを測定したりするのに使用します。
定規は早見表などと一緒になっていることも多いため、持ち運ぶものを減らすためにも、準備するかは状況によって検討しましょう。
筆者は折りたたみ定規をポケットにいれて持ち運んでおり、患者さんの情報をメモする用紙の線を書くときに使用しています。
使用頻度★☆☆
次に、まああれば便利というものを紹介します。
- 印鑑
- テープカッター
- ペンケース
印鑑
印鑑は書類へのサインや、薬剤チェックの際に使用します。
持ち運ぶため、クリップがついていたり、キャップレスのものがオススメです。
実際、印鑑を出して押すことや、インクがなくなったときの補充がめんどくさくなり、サインを手書きすることが多いため、使用頻度も高くありません。
サインをたくさんする必要があったり、名前が複雑で書くことがめんどくさい場合は有用です。
施設によっては必須で必要な場合もありますので、施設に確認するようにしましょう。
印鑑は白衣に汚れが付きやすいため、インクが漏れにくいものがおすすめです。
テープカッター
テープカッターは医療用のテープを切るのに使用します。
医療用テープは患者さんの採血や点滴を抜いた後に使用しますが、準備することを忘れてしまいがちです。
テープカッターを持ち運ぶことで、ナースステーションにテープを取りに行く手間が省け便利です。
テープカッターはポケットに入れるには場所をとるため、ストラップにつけてぶら下げるなどの工夫が必要です。
筆者も持ち歩いていますが、他の看護師からよくテープくださいと言われます。
ペンケース
ペンケースに物品を収納することで、ペン染みが白衣についてしまうことが防げます。
また、白衣を着替えるときにさっと取り出すことができて、まとめて置くことができ便利です。
ペンケース自体が大きく場所を取るため、ポケットがパンパンになってしまうこともあり、逆に邪魔になってしまうこともあります。
そんな時はショルダーポーチやウエストポーチとして持ち運ぶといいでしょう。
かわいいデザインのものが多くてどれにしようか悩んじゃいます。
まとめ
以上が看護師が働く上で必要なものでした。
- 物品によっては使用頻度が施設によって異なるため就職してから検討してもよいものもある
- 新人のうちは安全かつ正確にこなせるお助けアイテムもあるので準備を検討する
- 使用する物品は患者さんの安全も考慮して検討すべき
いろいろと必要そうだからと、何もかも準備してしまうとポケットにはいらなくなってしまうため、使用頻度の低いものは実際に働きだしてから必要に応じて購入したり、同じ所属の先輩に必要なものを聞いたりして検討しましょう。
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