これから看護師を目指している人にとって、看護師の向き不向きや必要な能力は何か知りたいのではないでしょうか?
また、現在看護師をしているけど、周りの人と比べて仕事ができないし向いていないのかもと感じている方も、看護師に必要な能力には何があるのか気になりますよね。
総合病院で10年以上の勤めている現役看護師の筆者が、これまでの自己の経験をもとに解説してきます。
これまで新人教育には何度も携わてきました。
看護師に必要な能力7選
看護師にとって必要である大切な能力について解説します。
- 向上心
- コミュニケーション能力
- 観察力
- 判断力
- 体力
- メンタルの強さ
- 人間性
向上心
まず、正看護師になるためには勉強をして国家試験に合格しなければいけません。
そして、看護師になって実際に働きだしてから学ぶ知識や技術もたくさんあります。
経験年数を重ねても、後輩指導やリーダー業務、業務改善など次々と課題があります。
また、医療は日進月歩と言われており、筆者が入職した当時と今では治療方法が変わったり、新しい薬剤が追加されたり、目まぐるしくいろんな進化をしています。
ですので、常に向上心を持って学習を継続していかなければなりません。
筆者は分からない単語や治療が出れきたらすぐに調べるクセをつけています。
コニュニケーション能力
看護師は患者さん、その家族、看護師同士、医師、薬剤師、栄養士、リハビリのスタッフや技師といった、たくさんの人と関わります。
ただ、いろんな人と世間話ができるというものではなく、その人に合わせたコニュニケーションを取る必要があり、人と関わることが苦手、黙々と一人で仕事をこなしたいという人は不向きかもしれません。
しかし、誰でも最初はコニュニケーションがうまく取れなくて悩むこともありますが、経験を積むことで伸ばすことのできる能力ですので、あまり心配はしなくても大丈夫だと思います。
先輩みたいに他職種の人と話せないし、患者さんに何か聞かれてもすぐに返事ができなくて悩んでいます。
新人のうちは知識が少ないから、答えるのに時間がかかるのは仕方ないよ。先輩が説明している内容を聞いてまねするところから始めよう。
観察力
看護師の一番の仕事が患者さんの観察と言っても過言ではないほど大切な力です。
看護師は患者さんの体調の確認、体の状態の観察を行い、何か変化があったり異常があれば医師に報告をします。
しっかりと観察を行い、伝えるために、どこを観察したら良いのか、また、その状態が異常なのか正常なのかという知識も大切になります。
こちらも学習を深めたり、経験を積んだりすることで養われる力です。
徐々に養わていく力なので、新人のうちは何か違和感があれば先輩に相談してみましょう。
判断力
看護師の業務は患者さんの観察、薬の準備や投与、同意書の確認、カルテ記載、検査の搬送など多岐に渡ります。
とてもたくさんの業務から、優先順位を考えて動く必要があります。
ですので、効率的にいろいろなことをこなすことのできる人は看護師に向いていると思います。
また、仕事のしんちょく状況から、他の看護師に手伝ってもらうのか、先輩やリーダーに伝えるべきことなのかも判断が必要になります。
こちらは初めは判断基準が分からないのが当然ですので、働きながら養っていくと良いと思います。
先輩に頼んでいいことなのか分からず、一人で仕事を抱えてしまい一人だけ帰るのが遅くなったりします。
大先輩に聞きにくいことは1つ上の先輩に相談してみてもいいかも!
体力
看護師は1日中、動きっぱなしで1日1万歩をこえることはざらです。
また、患者さんの着替えを手伝ったり、お風呂に入れる介助をしたり、長時間の夜勤もあります。
ですので、体力に自身のある方は向いていると思います。
逆に、体力が全くない方や夜勤がどうしても合わない方は体調を崩してしまうことも考えられるため、クリニックや検診センターなど働き方を検討するのも手です。
普段から階段を使うようにしたり、腰を痛めやすいのでストレッチを毎日欠かさずするようにしています。
メンタルの強さ
入院患者さんは病気で入院しており、厳しい余命を告げられたり、亡くなってしまうこともあります。
そのストレスから看護師に当たったり、クレームを入れる人もいます。
また、先輩看護師の中にも、患者さんの命がかかっているため、言い方がきつくなってしまうこともあります。
ですので、メンタルがとても弱い方は看護師を続けるのは難しいと思います。
そして、新人の頃は仕事のミスや勉強の大変さから、精神的に追い詰められる時期を誰しも経験すると思います。
そんなときに、うまくストレスが発散できる能力も大切になってきます。
新人のうちはミスすることが当たり前なので、落ち込んだら家族に話を聞いてもらっています。
人間性
看護師の仕事は、その人自身の考え方で関わり方が大きく左右することもあるくらい、看護師自身の看護観や人間性、倫理観が大切にです。
看護師の人間性は患者さんからの信頼にもつがりますし、看護師の仕事はチームで行いますので、チームのメンバーで協力し合ったり、思いやりを持って関わることができる能力が大切になります。
看護学生の方は看護師を目指そうとしたきっかけや、憧れの先輩が看護観に影響しますので、その感情を大切にしましょう。
まとめ
以上、看護師をする上で大切な能力について解説しました。
- 看護師に必要な能力は、向上心・コニュニケーション能力・観察力・判断力・体力・メンタルの強さ・人間性
- もともとの性格の向き不向きはあるが、看護師になってから身につけることも可能
- 看護師はチームで働いており、長所短所があることでいろいろな意見を取り入れることが可能
- 看護師観が看護師の軸でありその感情を大切に!
看護師といっても働き方はさまざまです。
その場所によって求められる能力も異なるため、自分にあった職場と出会えるといいですね。
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