こんにちは。
総合病院で看護師をしている筆者のnanacoです。
看護師の仕事はとってもハードで感染症のリスクもあります。
そんな看護師が、妊娠をしたとき職場にはいつ報告をすべきなのでしょうか?
筆者も報告のタイミングに迷い仲の良い先輩にアドバイスをもらいました。
体調が第一優先だから、その人の体調や働き方によって報告のタイミングが変わってきそうね。
筆者や周りの看護師の経験から、今回は看護師が妊娠した際の理想の報告のタイミングについて解説していきます。
妊娠の報告のタイミング
- 上司への報告
- 同期への報告は慎重に
- 同じ職場の人への報告
上司への報告
妊娠がわかった場合、まずは直属の上司に報告をしましょう。
タイミングとしては、妊娠が発覚し病院で心拍の確認がとれたタイミング(妊娠5〜6週)が望ましいと言えます。
上司は今後の勤務を決めたり、人員配置などのこともあるため、妊娠したらできるだけ早めに報告することをおすすめします。
筆者は心拍確認の前にひどいつわりが始まってしまい、胎嚢だけ確認できたタイミングでの報告となりました。
体調が悪いときにケアなどの重労働を任せられると、よくないですもんね。
ここで注意が必要なのは、報告した上司に、周りへのスタッフへの報告はもう少し待ってほしいと口止めをしておくことです。
なぜならば、妊娠初期は胎盤が未完成の状態で不安定な時期です。
妊娠している10〜15%程度の方は流産するという統計があり、もし周囲に報告したあとに流産してしまった場合、とても悲しい報告をしなければいけないことになります。
流産の報告は、する方もされる方も悲しいので、できればこうなることは避けたいですね。
同期への報告は慎重に
妊娠が発覚すると、仲の良い同期へはすぐに報告したくなりますよね。
しかし、同期への報告も慎重にする必要があります。
なぜならば、まだ周りに報告していないタイミングで、妊娠したことの情報だけが先に広まってしまう可能性があるためです。
同期への報告のあとには口止めと、万が一、情報が漏れてしまったときのために上司には同期よりも先に報告するとよいと思います。
周りの人がいるときに、同期同士でついうっかり妊娠のことを話して噂が広まってしまうこともあるので、上司に先に報告しておくと安心ですね。
同じ職場の人への報告
同じ職場へのスタッフへの理想の報告のタイミングは安定期に入ってからです。
安定期とは妊娠5カ月(妊娠16週以降)にあたり、この時期になると流産のリスクが減るタイミングであり、また、お腹の膨らみも少しずつわかるようになる時期です。
やはり、流産のリスクを考えると妊娠したことを多くの人に報告するのには勇気がいりますので、できるだけ流産の確率の減ったタイミングで報告をしたいものです。
しかし、妊婦の体調が第一優先です。
つわりで嘔吐を繰り返しまともに働けない場合や、放射線やコロナなど赤ちゃんへの影響のある職場の場合は、それより早めに報告し業務を配慮してもらったり、どうしてもつらい場合はお休みをもらうようにしましょう。
筆者も食事がほとんど食べられず嘔吐を何回も繰り返していたので、周囲にもつわりが出たときに報告し1ヶ月半の休職をもらっていました。
健康な赤ちゃんを産んでもらえるのが一番なので、妊婦さんには無理してほしくないですね。
ここで、周りのスタッフへの報告をする際の注意点があります。
- 妊娠ハイにならないようにしよう
- いろいろな立場のスタッフへ配慮をする
- 逆マタニティー・ハラスメントをしない
妊娠ハイにならないようにしよう
妊娠すると心拍が確認できたり、エコー写真で赤ちゃんの成長を感じたり、とてもうれしいことがたくさんあります。
そこで注意が必要なのは、妊娠したことで気持ちが高ぶりハイになりすぎないように注意することです。
人は、相手に聞いてもいないことを幸せそうに話されるとどう感じるが想像がつきますよね。
後輩に頼んでもないのにエコー写真を見せられたときはさすがに戸惑いました。
新しい命を授かってとても嬉しい気持ちは分かりますが、相手から聞かれない以上、幸せアピールをしないように気をつけましょう。
いろいろな立場のスタッフへ配慮をする
報告するスタッフの中には、人知れず不妊治療や妊活をしているスタッフもいます。
「まだ子どもいらなかった。」「意外とすぐにできました。」とか、「〇〇さんのところもお子さんほしいですか?」とかそういった発言は禁句です。
もちろん、相手から妊活や妊娠生活の体験談などを聞かれた場合はいいですが、そうでもない場合は自分からべらべらと話さないのがベターです。
逆マタニティー・ハラスメントをしない
逆マタニティー・ハラスメントとは、妊娠したからといって、動けるのに全く動かなくなってしまったり、仕事を何でも周りのスタッフに押し付けてしまうことです。
もちろん、妊娠していると色々な体調不良に遭遇し実際に仕事を配慮してほしいと感じることもあります。
しかし、座ってでもできる仕事をしなかったり、もうすぐ産休に入るからと仕事が投げやりになってしまっては周りのスタッフは迷惑してしまいますし、正直、イライラしてしまいます。
妊婦だからと配慮してもらっていることがたくさんあるので、感謝しつつ、そのときの体調でもできる仕事は進んで行い、仕事をする以上は責任をもって取り組むしようにしましょう。
妊婦さんへ配慮したことを感謝されると、こちら側としても気持ちがいいですね。
まとめ
- 直属の上司へは心拍が確認できたタイミングで早めに報告をする
- 周りにまだ知られたくない場合はしっかりと口止めを行う
- 周りのスタッフへの報告は安定期が理想だが、体調と相談しつつ報告時期を検討する
- 報告したあと、妊娠ハイや周りへの配慮や感謝を忘れない
以上、妊娠が発覚したときに、周囲への報告のタイミングについてでした。
体調にはくれぐれも気をつけて、仕事と両立できるといいですね。
コメント