こんにちは。筆者のnanacoです。
妊娠糖尿病ってみなさん聞いたことはありますか?
私は看護師をしているので、看護学生時代にうっすら勉強した記憶がある程度でした。
糖尿病というと肥満で、食生活が明らかに偏った中年以降の人の話じゃないの?
と思うかもしれませんが、妊娠中の方はホルモンの影響で誰もがなり得ることなんです。
実際に筆者も妊娠中、体重増加もほとんどなく、もともと標準体重で、自分には関係のない話だと思っていたのですが、妊娠糖尿病と診断される一歩手前だったのです。
そこで今回は妊娠糖尿病と診断されないために、自分なりに気をつけたこと、自身が受けた検査について今回は紹介していきたいと思います。
- 妊娠糖尿病とは
- 妊娠糖尿病の診断・検査
- 妊娠糖尿病と診断されないためにしたこと
- まとめ
妊娠糖尿病とは
妊娠糖尿病とは「妊娠中に発見または発症した糖尿病ほどではない軽い糖代謝異常」のことです。
もともと糖尿病やその疑いのあった方は糖尿病合併妊娠や妊娠中の明らかな糖尿病と言われています。
全妊婦の12%以上に妊娠糖尿病があることがいわれており、これに既存の糖尿病などを加えると約15%の妊婦が耐糖能異常と診断されます。
つまり6〜7人に1人は関係のある話なんだね。思ったより多いね。
妊娠糖尿病になり、血糖値のコントロールがうまくいかないと母体にも胎児にもいろいろな影響が出てしまいます。
- 帝王切開率の上昇
- 羊水過多
- 妊娠高血圧症候群
- 流産・早産
- 感染症の併発
- 巨大児
- 新生児低血糖
- 子宮内胎児死亡
- 肩甲難産
- 高ビリルビン血症、低カルシウム血症など
赤ちゃんにも影響があるとなると気をつけないと怖いね。
しかも、妊娠糖尿病って妊娠中だけの産後にも影響があるんだよ。
えー。おそろしい。
- 正常の妊婦と比較し、将来糖尿病になる確率は7倍以上
- 正常の妊婦と比較し、将来メタボ発症率は3倍以上
- 子どもの児期〜成人期の肥満、メタボ率の上昇
妊娠糖尿病と診断された方はお産後も定期的な検診が必要となります。
妊娠糖尿病の診断・検査
では、どのように妊娠糖尿病と診断されるのでしょうか?
妊娠糖尿病の診断が二段階に分けて検査されます。
スクリーニング検査
すべての妊婦を対象に妊娠24週〜26週にブドウ糖負荷検査を行います。
50gGCT(グルコースチャレンジテスト)と言われるもので、糖分の入った甘い炭酸水を飲んで1時間後に血糖値を測定します。
特に食事の制限はなく、朝は通常通り食事を摂ってOKです。
ジュースはラムネみたいで筆者的にはおいしかったです。
ここで血糖値が140mg/dl以上の場合、スクリーニング陽性と診断されます。
筆者は血糖値が149mg/dlであったため次の検査を受けることとなりました。
診断のための検査
スクリーニング検査で陽性であった妊婦を対象として行われる検査となります。
先程はブドウ糖の量が50gでしたが、今回は75gのブドウ糖負荷試験となります。
また、今回は食事の制限もあり、前日の夜9時以降は欠食となり、水分も水のみ少量とっていいと案内されました。
- 欠食で当日クリニックへ行き、空腹時の血糖値を測定します。
- 検査用の甘いジュースを飲みます。
- ジュースを飲んだ1時間後に血糖値を測定します。
- ジュースを飲んでから2時間後に再度、血糖値を測定します。
前回はジュースの量が150mlだったのが、今回は225mlと増えるので、一気に飲むのが少し大変でした。
単純に2時間以上かかる検査だから、待ち時間も退屈そうだね。
そして気になる妊娠糖尿病の診断基準は以下となります。
- 空腹時血糖値 92mg/dl以上
- 1時間後の血糖値 180mg/dl以上
- 2時間後の血糖値 153mg/dl以上
上記3項目のうち、1つでも当てはまると妊娠糖尿病と診断されます。
妊娠糖尿病と診断されると
もし妊娠糖尿病って診断されちゃうとどうなるの?
- 血糖値の自己測定をする
- 食事療法を行う
- 運動療法を行う
- 薬物療法を行う
血糖値の自己測定をする
まずは、血糖値を正常の範囲に近づけるために、1日の血糖値の変動を把握する必要があり、1日に数回、血糖値を自分で測定をする必要があります。
検査方法は指先に専用の針でちくっと刺して少量の血液をセンサーに当てて検査をします。
この検査は、針を指すので多少の痛みが伴う検査になります。
クリニックによって血糖値を測定するタイミングは指導されます。
俺は痛みに弱いし、毎回こまめに血糖値を測ることを忘れちゃいそうだから、結構負担になりそうだな。
食事療法を行う
食事の内容や量、摂取する時間などを見直し血糖値をコントロールするものになります。
ただ、食事を減らせばよいというわけではなく、必要な栄養素とエネルギーは摂取しつつ、血糖値の上昇を抑える必要があります。
自身の血糖値の変動や生活リズム、体調などを考慮し、担当の医師や助産師、栄養士とともに食事療法に取り組みましょう。
一般的には1回の食事量を減らして5〜6回に分割して摂取したり、米やパンなどの炭水化物を摂取する前に野菜やきのこ類などの食物繊維の多い食材を摂取するなどのアドバイスをされることは多いようです。
仕事をしていたり、つわりが続いていたりするとなかなか取り組むもの大変そうだね。
運動療法を行う
運動療法は名前の通り、運動を行う治療になります。
妊娠中はダイエットをするときのような激しい運動はできませんので、ヨガやウォーキング、体操などを勧められることが多いようです。
しかし、人によっては安静が必要な場合もありますし、無理をすると逆効果になってしまうこともありますので、必ず、医師と相談して行うようにしましょう。
水分補給や逆に血糖値が下がりすぎないように注意が必要ですね。
薬物療法を行う
一般的な糖尿病を患っている方は内服薬でまずは治療を行うことが多いですが、妊婦の場合、胎児への影響が危惧されるため、インスリン療法を行います。
インスリン療法とは、お腹や太ももなどにペン型の注射器を使用してインスリンを投与するものです。
インスリンとはホルモンの名前で血糖値を下げる効果があります。
インスリンを過剰に投与してしまうと、血糖値が下がり過ぎてしまい最悪の場合、意識障害が出現することもありますので、投与時間や薬剤の種類などは医師の指示にしっかりと従いましょう。
妊娠糖尿病と診断されないためにしたこと
妊娠糖尿病って診断されると生活習慣を見直したり、血糖値をこまめに図ったり負担が大きいね。
そーだね。そこで私が1回目のスクリーニング検査で陽性になってから実践したことを紹介していきます。
あくまでも、個人差があることだから、無理せず参考程度に見てもらえるといいね。
運動
食事をしたあと、血糖値は1時間くらいでピークになります。
食べたあとはゴロゴロと寝転がっていたのですが、意識して早めに洗い物をするために動いたり、家の周りを軽く散歩したり、簡単に家の中の整理整頓をするようにしました。
食事
筆者はまだ、つわりの影響で空腹が耐えられず、こまめにお菓子などを食べていました。
そのときに、さっと食べられるものとしてポテチやチョコレートなどのお菓子が食べたくなりますが、バナナやゆで卵などを常備しておいて少しでも栄養がありカロリーの低いものを食べるようにしました。
また、食事のときには、最初に山盛りのサラダをよく噛んで食べることで空腹感を満たしたり、血糖値の急上昇を防ぐようにしました。
メンタルも影響
筆者の場合、イライラすると暴飲暴食やジャンクなものを食べたくなってしまうため、ストレスを貯めないように、夫に話を聞いてもらったり、日中に太陽を浴びて気分のリフレッシュを行うように心がけました。
また、食事も我慢ばかりだと楽しみがないため、週に1-2回はチートデイとして外食やお出かけして食べ歩きなどをしました。
そのチートデイまでは少しは甘いものやジャンクなものを我慢しようという気持ちになるため筆者には効果的でした。
上記のことを実践し、無事に妊娠糖尿病と診断されずに妊娠中に過ごすことができました。
あくまでも、妊娠糖尿病は遺伝的な要素などもあるため一概に真似をしたからといって、すべての人に効果があるわけではありませんので、ご注意ください。
まとめ
- 妊娠糖尿病は体型や体重増加に関係なく、妊婦の15%には関係のある話
- 妊娠糖尿病と診断されると治療を行う必要がある
- 妊娠糖尿病と診断される前に食事方法、内容、活動の時間など気をつけられることがある
妊娠糖尿病と診断されても治療により血糖値のコントロールがうまく行けば合併症なく通常通り出産し、産後は血糖も正常化するケースがほとんどです。
妊娠中は他にもマイナートラブルやメンタルの変化などがありますが、元気な赤ちゃんを産むためにも、できることから少しずつ取り組んでいきましょう。
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